もとまち

秘密の花園のもとまちのレビュー・感想・評価

秘密の花園(2002年製作の映画)
3.6
やや前衛的なサイコホラー。80年代後半から90年代にかけての青臭くて鬱屈としたアングラムードが濃縮されていて、なんか廃墟から拾ってきたヤバいビデオテープを見たような気持ちになる。「海底」を名乗る屋上のコンテナ、殺虫剤入りのスープ、壁一面に貼りつくされた死体のスチール、「死」の一文字が並べられたビデオの画面。どこまでも閉鎖的で内向的な世界が続く。でもラストで少女は解放されて、街には虚無の風が吹く。うーん、気持ち悪い。
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