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東海道四谷怪談のkazu1961のレビュー・感想・評価

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-574 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋“この怨みはらさずにおくものか”。。。この言葉はこの作品から始まったんですね。中川信夫監督が描く日本怪談映画の最高峰と言われる作品。日本の歌舞伎の様式美が貫かれた映像と演出に感嘆します!!

🖋️元禄時代に四谷で起きた事件を元に鶴屋南北が創作した、あまりにも有名な怪談話、その四谷怪談ものとしては初のカラー映画であり、その映像と音の美意識の素晴らしさに息を呑みます。夕陽に染まった畳敷きの部屋、花火の音、鳥の鳴き声、カエルの鳴き声、そして後の怪談にも引き継がれていく怪談史上に残る「戸板返し」「髪梳き」はもう圧巻。

🖋️“人間の業の深さ”を見事に描いた怪談を超えた作品、悲劇の幽霊となったお岩よりもその人間の業の方が怖い。。。そんなメッセージも作品の評価が高い所以だと思います。

🖋️若干の人の心を持ちながらも悪党へとその身を落としていく伊右衛門を若き 天知茂が見事に演じています。お岩を演じる若杉嘉津子はもう圧巻、当時のメイクの怖さも凄いですね。。。

😨Story:(参考: allcinema )
民谷伊右衛門は、仲を裂こうとする恋人・岩の父親を秘密裏に殺し、彼女と共に江戸へ逃げた。その後、伊藤家の一人娘を助けたことから、伊右衛門に婿入りの話が出て、たちまち彼は岩を疎んじ始める。伊右衛門は薬と称して、岩に毒薬を飲ませるが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『東海道四谷怪談』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1959
・日本公開: 1959/07/01
・上映時間: 76分
・受賞 : ※※※
・監督 : 中川信夫
・脚本 : 大貫正義、石川義貫
・原作 : 鶴屋南北
・撮影 : 西本正
・音楽 : 渡辺宙明
・出演 : 天知茂、若杉嘉津子、江見俊太郎

🔸Overview (映画. com)
鶴屋南北の原作を、「南部騒動 姐妃のお百」の大貫正義と「影法師捕物帖」の石川義貫が共同で脚色した、おなじみの怪談もの。「女吸血鬼」の中川信夫が監督し、「影法師捕物帖」の西本正が撮影した。
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