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東海道四谷怪談のmatoのネタバレレビュー・内容・結末

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます


せっかく願い通りお岩を手に入れたのに、ホイホイとお梅についていく伊右衛門の神経が腹立たしいね。
しかし、これも悪党の直助の存在があるためで、毒を躊躇するお岩の気持ちがわずかでも残っているなら、まずはこいつをバッサリ叩っ斬るべきだった!

最後の方でやっと斬られる直助だけど時すでに遅しだよね(悲)
でも、直助のやられ演出は良かった。部屋に沼を持ってくる点は斬新。
他にも見せ方がうまいところはある。例えば、お岩が薬物に発症してから櫛を入れたシーン。髪が引き抜かれて、その下からぐちゅぐちゅに化膿した血混じりの皮膚があらわになる。この痛々しい光景にはヒヤッとした。
精神を追い詰める怒涛の戸板責めもおかしかった。戸板ごときに怯える様は哀れだ。

とにかく、悪友はさっさと縁を切るべきと思った映画でしたな。
それと、もう今度からこの映画も連想して、あのお茶は飲めなくなるかも。
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