あしからず

くもとちゅうりっぷのあしからずのレビュー・感想・評価

くもとちゅうりっぷ(1943年製作の映画)
4.0
レベチ。太平洋戦争の最中に制作されたリリカルな短編ミュージカル。政岡憲三代表作のひとつ。アニメーションの細やかさと真珠のようなくもの巣の水粒や背景の花など静止画のリアルな美しさと童話の挿絵のようなかわいらしいキャラクターなどメルヘンチックな世界観に対して、黒人(ブラックフェイス?)を模したようなくもの末路がシビア。戦中らしいとも言える。
嵐の表現が素晴らしく、白と黒の二色で描かれた棒線の雨の遠近感と紋様的にデザイン化された雨の波紋がおもしろい。
マイメロディみたいなミノムシがかわいい。てんとう虫もキュートだけど水着姿の政岡夫人がモデルと知ってなんか生々しくみえてきた
松本零士と手塚治虫がこれを同じ日同じ映画館でみてたってすごい
あしからず

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