ななみん

北の国から'98時代のななみんのネタバレレビュー・内容・結末

北の国から'98時代(1998年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

北の国から 全シリーズの中で1番好きなのが「時代」です。後編なんかずっと号泣しっぱなしです。本当に大好きな作品です。

「時代」冒頭では、そうた兄ちゃんの父(清吉)が既に亡くなっており、更に子供を持てなくなったこともあり。跡継ぎが出来ない寂しさを、畑を大きくすることで埋めようと草太兄ちゃんは暴走していました。 その暴走が後で大変な事になるとは……

「秘密」から続き、順調に仲良く続いていた純とシュウ。ついにシュウのご実家へ挨拶に行くも、家族みんな純に興味を示さずテレビに集中していたり、お父さんも何やら不思議な方で… 見てるこちらもドキドキでした(T_T)

そして、螢。不倫相手との関係は終わったものの彼との子どもができていた。またお金を求めに富良野へ帰ってくる。色んな人に相談に行くも、最終的に相談に行った相手は草太兄ちゃん。いつだって、小さい時からずっと草太兄ちゃんは螢や純を助けてくれた。もちろん今回も。

そして、草太兄ちゃんは正吉に、「螢と結婚しろ。お前にとって黒板家は家族だろ」と、螢の妊娠の事も一緒に告げます。

正吉の母(みどり)と、螢に会いに札幌へ行く正吉。そして、札幌で螢へプロポーズする正吉。「ずっと好きだった。答えはとっくに昔からあった。」と、小さい時に螢から貰った年賀状を見せます。 ここが本当に好きなシーンです。 あの頃、誰からも年賀状が届かなかった正吉に、一緒に住んでるにも関わらず年賀状を送ってあげた螢。その年賀状を大人になってもずっと大切に持っていた事に本当に感動しました。お腹の子も俺が引き受けると、全ての覚悟を決めてプロポーズする姿が本当に本当にかっこよかった。

母みどりの元へ、結婚したい相手がいると打ち明けに行くと、「百万本のバラ」という曲を教えてくれて猛アタックしろと背中を押してくれました。
それから、富良野に無限に咲いている黄色いお花を、何度も螢の所へ持っていきアタックする正吉。本当に「漢」でした。

螢、正吉、純の3人で、五郎さんの元へ「結婚したい」という術を話しに行きました。ここも本当に大好きなシーンで、聞いた途端は無言になり固まってしまう五郎さんですが、一人一人の手を握り、家の中へ行き、令子の写真の前で声を上げて大泣きする場面が本当にたまりません。五郎さんが涙する場面は何度かあったとは思いますが、こんなにも大泣きするシーンはこれが初めてだと思います。本当に涙が止まりませんでした。

〜後編〜
草太兄ちゃんから、「仕事手伝ってくれないか一緒にやってくれないか」と何度も声がかかっていたものの、仕事を大きくする事・金を儲けることしか考えていない変わってしまった草太に対して純は反感を持っていました。
「次の休みどうしてもトラクター動かすのを手伝って欲しい」と再度頼まれるも、断った純。結局、草太兄ちゃんはその日1人で動かした際に下敷きになり亡くなる。
純は後悔とショックで、今までで1番大泣きする。

そして、「時代」で私が1番好きなシーンです。
草太兄ちゃんが亡くなる前に全て計画、準備を進めてくれていた結婚式が麓郷の人たちの協力の元行われますが、途中、草太が事前に録音していたというテープが見つかり流される。
草太の声を聞いて、その場にいた誰もが涙を流していました。私も大号泣でした。「この結婚をいちばん喜んでいるのは、間違いなく親父さんだ」と、純と螢を小さい時から凄く近いところで見てくれていた草太兄ちゃんだからこそ。熱く語っていて、その録音の裏で小さい時の純・螢の写真や映像、回想シーンが流れて、私も色んなことを思い出して涙が止まりませんでした。年月の重みを痛いほど感じました。

五郎さんも、懐に令子の写真を入れてこっそり持ってきていたのも本当に泣けます。

まさか草太兄ちゃんが亡くなるとは……
考えてもいませんでした。

とにかく、時代は涙無しでは見られません。
本当に1番大好きな回です。

◎「漢」正吉のプロポーズ
◎2人の結婚を心から喜び声を荒らげて号泣する五郎さん
◎愛に溢れる草太兄ちゃんが開いてくれた結婚式
◎回想シーン

最高でした。思い出しただけで泣けます。
ななみん

ななみん