グラッデン

マイ・ファニー・レディのグラッデンのレビュー・感想・評価

マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)
3.9

映画館での映画初めは大人のコメディ。

本作は、新進気鋭の若手女優のインタビューを通じて、コールガールを務めていた彼女がある男性との出会いを契機に起こった夢のようなエピソードの回想である。

早すぎない程度の心地よいテンポの中で展開される笑いの構図に代表されるように作品全体に賑やかで騒がしくもあるが「スカートのプリーツはは乱さない」(某小説風)ような上品さは失われない印象。

その中で、オーウェン・ウィルソンの一級品のボンクラ芸を堪能したり、ヒロインを演じるイモージェン・プーツが振りまく素敵な笑顔に引き付けられたように、キャストの演技から滲んでくるような登場人物のキャラクターも随所で際立った。

気持ち新たに1年のスタートを切るには良い雰囲気の映画であった。ヒロインのように大好きな映画のことをキラキラと目を輝かせて話せるように、今年も多くの映画を見たいところだ。