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追いつめるのseapony3000のレビュー・感想・評価

追いつめる(1972年製作の映画)
5.0
みなさんの感想読んでるだけで最高。2年前のラピュタで見逃してずっとみたかったやつついにみにいけた。ラピュタに。ラピュタありがとう。平日の昼間から混んでます。オープニングの忙しさからすでに舛田利雄。哲の事情聴取で部下がギャンギャン説明兼ねた尋問してる間、自分の煙草パイプをちり紙で作ったこよりで拳銃を掃除する二郎さん。最高のタイミングで発する「誰に?」刑事の二郎さんとやくざの哲と2大スターとはいえやっぱり田宮二郎のマイペース独壇場。ふたりの顔の近さすごい。このスタッフで松竹っていうガチャガチャした仕上がりがまた最高。実家帰って即着物、自信を取り戻す生田悦子きっちり松竹女優の見せ場があり、倍賞の部屋の人形コレクションの不気味さ(店閉めてるときは人形の並びも乱れている)。明け方の牛乳配達少年みて「みんな一生懸命生きている…」ってとっさのエモーションが発動する吉行和子はこれからどーするの。当然のように女はみんな待つ身で男に利用されまくっているし、二郎さんも哲も組織から利用されていると野上龍雄脚本。ボアコートの二郎さんもすてきだけど、哲のワイシャツがひとりだけラウンドカラーだしスーツもコートもカッコよくて誰だろスタイリストは。やくざはこうじゃなきゃ。発奮して上着脱ぎ捨てエア剣道に和太鼓、赤いGT爆走で柳瀬さんをビビらす二郎さん、ホントに運転してそー。サウナで足開きまくって腕組みの二郎さんのボディアピールから柳瀬さんがプールで取り囲まれるシーンも素晴らしいし、アクションというかバイオレンスシーンがみっちり長くて大満足。楽しいのでもちろん満点です。
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