フッカー

ヴィンセントが教えてくれたことのフッカーのレビュー・感想・評価

4.2
おじいちゃんと少年の物語
王道だけど、こういうのに弱い。気持ち動かされるよね。

偏屈なおじいちゃんヴィンセント(ビル・マーレイ)の隣に越してきた少年オリヴァー。
母親と二人暮らしの彼は家に帰ってもひとりぼっち。シッター代わりに、放課後ヴィンセントの元で預かってもらうことになる。

ヴィンセントのスレた態度と少し破滅的な空気感が良い。オリヴァー少年が来ることで、乾いていた彼の生活に彩りが出てくるというありきたりな話ではありますが好きなんだよなあ(*´ω`*)

オリヴァーにとって父親代わりとなるヴィンセント。表面的には優しさはなくぶっきらぼう、人嫌い。
猫だけ好き!!笑
でも、信念がある。
強い思いがある。洗濯物ね。

人は一面的に見ただけでは、どんな人か見えてこない。温かさとか優しさは別の角度からその人を見ることで、感じ取れる場合もある。
それを学んだオリヴァー少年の成長が凄く良い。

いじめられっこの彼がワイルドに逞しい少年へと変わっていくのも良いね!これが男の子!

人生の終盤期を迎えているというヴィンセントにとっても、オリヴァーの存在は彼に生きていく力を与える起爆剤になる。

男と男がぶつかって二人とも逞しく生きていこうと再び笑顔を取り戻す。

「私の周りの聖人」のとこ、泣いたなあ。何故か知らないけど久々にかなり涙こぼれました。
温かい良い映画だった~。

ストリッパー役のナオミワッツ、誰かをヴィンセントを必要としてるという点で、一人きりで生きていける強い女性って訳ではないけど、まだまだ綺麗でそれもまた魅力的でした(*´ω`*)