今まで観たおじちゃんと少年の物語系の中で一番好きな作品かもしれない。
オリヴァーが幼いながらも大人びていて、人や物事の本質をきちんと理解できる子なのもよかったし、ヴィンセントの適当で不真面目そうに見えて、根は真面目で思いやりに長けてるおじちゃん像はありきたりな感じはするけども、この手の作品においては必須のキャラだなとおもう。最初はお金目的だったけれど、ヴィンセントの置かれている状況を考えると、オリヴァーのことがすごく可愛かったんだろうなあ。サンドバッグ使ってパンチの仕方を教えている時のオリヴァーに向けられたヴィンセントの笑顔が温かすぎた、、
マギーとダカは最初は対照的な母親像として描かれていたようにも見えたけれど、ヴィンセントのあの一件や、サンディの死を通して、ダカの命に対する心情の変化もあったのかなとも伺えた。
"他人のために尽くし徳を積む人を聖人と呼ぶ"と生徒たちに教えている先生が、その存在とかけ離れたキャラとして皮肉った感じの描写も時々あって面白かった。
キャラクターもストーリーもサントラもとても好みの作品。おすすめしたい作品の仲間入り。
