ケンジモンデン

ヴィンセントが教えてくれたことのケンジモンデンのレビュー・感想・評価

4.2
孤独な少年と偏屈じいさんというコンビはそれだけでもうおかわり2杯いけちゃいそうですが、本作の見どころは「聖人」というキーワードだと思います。

「聖人」とは何か。そして、(タイトルからもう分かるように)どうしてヴィンセントが聖人たり得たのか。そういった視点で映画を見渡せば、このじいさんの破天荒の裏にある不器用な愛情が見え隠れします。

すべての人にとっての聖人である必要はなくて、どこかに首をかしげる人がいても、誰かのために生き、誰かにとっての「聖人」でありたい。そう思わせてくれる最高のスピーチでした。涙。

オリバー少年(将来有望、鼻血が似合う)の純粋さに頬がゆるみ、ビル・マーレイのなんともハマる偏屈っぷりにニヤける。メリッサのママもいいキャラクターです。
最後の朝食にほっこりです。
あと枝はどうなったのか。笑