くるぶし

ズートピアのくるぶしのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.3
子ども騙しではない高クオリティのおもしろさ。
人種差別や迫害など人間世界においてどうにもならない問題を、そのまま動物の世界にシフトしたことで、すんなり受け入れられる自分がいました。ジュディが出会う人や乗り越えるべき問題を追体験できるストーリー構成がうまい。
特に、冒頭でジュディが物理的に傷つけられるシーン。このときに現実の厳しさをズバーーンとわかりやすく提示していたことで、あとからものすごく効いてくる。傷つけられた傷み、心の傷を乗り越える勇気、そして友情。人が人として成長していく際に重要なポイントを決して暑苦しくない描き方でみせている。
ジュディ同様、夢を追って新天地にあしを踏み入れてきた人たち(自分も含めて)は、ぐぅの音もでないほど身にしみるのではないでしょうか。
突然のド迫力アクションも遊び心がたっぷりで楽しいし、それぞれの動物たちの特長を上手に活かしてキャラクター化しているところなどさすがはディズニー。これからも期待しちゃいますよ。
あ、J.K.シモンズの声、しぶかった〜。
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