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ズートピアのmovieJackのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.0
敬愛するRHYMESTER宇多丸師匠が映画評で
完成度が完璧すぎ
余りにも欠点が無さすぎて可愛いげが無い‼
とまで言わしめた今作

非常に素晴らしい映像技術・ストーリー・メッセージ性・キャラの魅力に万人にお薦めできる傑作とは感じたが
残念ながらすごい感動とか落涙等は無かった…

今作のメインテーマは差別・偏見と感じられ
「差別・偏見を無くすことは難しく永遠のテーマであるが、まず自分が変わることで周囲・いずれは世界までも変えられるだろう」的な主人公のセリフまであり素晴らしいと共感できた

だが
それについて劇場で誰もが笑いを誘われるナマケモノ登場シーンでは
アメリカでの免許センター係員の仕事の遅さと待ち時間の長さへの皮肉ギャグとのことで笑いを誘う意図的なコミカル演出と感じたが

ラスト2度目の登場でナマケモノがあんなことをするとのギャップに劇場は大爆笑であったが…
実はそれが彼らに対する大きな偏見では…?
彼らの種族はグズでノロマだと決めつけていないか?と
グサリと突き付けられた気がした

そうすると1度目の登場で私を含めクスクスと笑っていた劇場の観客は
一生懸命、真面目に作業を行っている
彼らのスローな動作に差別的な偏見で見下し笑い者にしていただけなのでは?
「笑っていた方々、貴方達はそれが差別や偏見って解ってますか?、解っている人は決して笑いませんよ…」
との作り手からの裏メッセージと考えると超コワくてゾッとしてきた…



全て個人的な妄想ですのでそんな意味は全くないと思います(笑)
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