ともち

ズートピアのともちのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
4.0
3年ぶり2回目の観賞

ズートピアは全然ユートピアじゃない。(笑)
理想郷には、嫌な奴も問題もいっぱいだ。
アニメだけど、ウサギの主人公ジュディやキツネのニックのおかれる立場は、中々に残酷でシビアだ。
動物しか出てこない夢のような世界を描きながら、ズートピアは問題だらけの現実社会そのものだ。
コロナ騒ぎにわく現代に目を移せば、テレビは不安をあおるばかりだと、不満がもれる。
作中でも、テレビが不安をあおり、対立を生み出すものとして機能していた(笑)
ズートピアが現実社会そのものならば、
現実社会はユートピアへの途上なのだというメッセージもあるのかもしれない。
巧みに自らのバイアスが利用される作りになっていて、自分の中にも偏見はあるのだとあらためて気付かされる、そんな実は大人な映画なのかもしれない。
ともち

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