ケンジモンデン

モアナと伝説の海のケンジモンデンのレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
3.8
新たなディズニープリンセス誕生。

映像美とか音楽については他レビューの通り。映画館で観てよかったと思います。吹替で観たけどモアナのまっすぐな歌声は魂に響きます。

自分の使命を知り、「なぜ私が選ばれたのか?」をずっと問いながら旅を続けるモアナ。時に自分を選んだ海と衝突し、時にその責任の重さや困難に耐えきれずに「私じゃなかったのよ…」と海を突き放す。
それでもモアナを突き動かすのは、モアナ自身だった。自分の中にある誇りや、誰かを救いたいという信念、そして諦めない強さだった。

「私はプリンセスじゃない!」と自分で言っている通り、モアナはディズニープリンセスの中ではまるで別格だと思う。自分の使命に果敢に生きる勇敢な少女の姿は、「ズートピア」に続くディズニーからの新たな女性像の象徴だと感じました。

所々ぐっときつつも、ストーリーとしてはディズニーには珍しく私利私欲むき出しの明確な「敵」がいないことで比較的平坦な印象。最初はやなやつやなやつ!だったマウイもその理由には同情の余地あり。笑
そういう意味でもディズニープリンセスっぽくない作り。
ヘイヘイと「死ぬんだ〜♪」には笑った。
あとは、湯婆婆の歌が聴けたので満足です。(違います。)

あ、そうかモアナはモーゼなのか。海を割り、民を導く神に選ばれた存在。ひとつの神話。そう考えると1番しっくりきた。