『私達、人を助けるほうが得意みたいね』
スパイ映画で人気の
ジョン・ル・カレの新作の映像化ということで
楽しみにしていた本作。
大学教授が
夫婦でバカンスにきたモロッコで
ロシアンマフィアのディマと出会ったことをきっかけに
MI6やロシアンマフィアの橋渡し的な役割を
担うことになっていく。
スパイとは縁もゆかりもない
普通の大学教授が主人公ということで
ロシアンマフィアとMI6の板挟みになるというのが
一般人の視点から観ているというのが
いままでと違う作風だなという感じ。
作品の本筋は
ロシアンマフィアの家族の亡命が主題であり
主人公はあくまで情報の引き渡し役なので
普通のスパイ映画に比べると
物語の起伏が少ないし
アクション要素もほとんどないです。
フィルマのジャンルが「アクション」になっているけど
どちらかというと「サスペンス」かな。
全体的に少し物足りなさがあったけど
重厚なストーリーと
終盤の物語の畳み方はさすがという感じ。
アクションじゃないスパイ映画を
お求めの方におすすめです。
◆クレジット
・原作者:ジョン・ル・カレ
元MI6(イギリス秘密情報部)という経歴を持つ作家
「裏切りのサーカス」は
マジでおすすめなのでぜひ見てください。