われらが背きし者のYＭのネタバレレビュー・内容・結末

古き時代のロシアン・ヤクザと、冴えないけれど紳士の教授、父親として売国奴を検挙しようとするMI6の一匹狼という、それぞれの「信義」生きようとする三人の男の物語。そこに教授の妻が加わるのだけど、この人もまた最初から確固とした「信義」をもっているんだよね。
善玉は「信義」を持っていて(発見し)、悪玉はそれを持たない。そういうところから西部劇に似たものも感じた。
ユアン・マクレガー、ダミアン・ルイス等の主要俳優陣の熱演が光る。とくにロシアン・ヤクザの存在感。
でもル・カレ映画といえば「裏切りのサーカス」の印象が、ダミアン・ルイスといえば傑作ドラマ「HOMELAND」の印象が強すぎて、「誰が裏切るんだ？！」という警戒をずっとしてしまったよ。