鎧武＆ドライブの冬映画。
鎧武完結編と、ドライブの「仮面ライダー」たる資格の物語。
宇宙意思と呼べるメガへクスが襲来、地球を離れて暮らしていた紘汰と舞に危機が訪れる…。
せっかく復興していた沢芽市がまた破壊されてしまった。ヘルヘイムの侵略に打ち勝った元アーマードライダー達は挫けず立ち向かう。
斬月の身を捨てた作戦でロックシードを取り戻すシーンは貴虎の見せ場。
オーバーロードとなった紘汰はもはや変身前の方が強そうである。
ドライブ編はベルトさんの生誕に関わりを持つ難敵、ルパンの登場。進ノ介はベルトさんを破壊され一敗地に塗れてしまう。
シフトカー達に励まされ、ルパンの変装を見抜き追い詰める。TV最終回の名台詞に繋がる仮面ライダーたる資格を手に入れ、仮面ライダールパンに打ち勝つ。
そして、メガへクスに対し共に立ち向かう鎧武＆ドライブ。
ここまで重めの話が続いた中で、緩和材の様にコミカルなやり取りで共闘する二人。互いの力を貸し合ったフォーム、ドライブは笠がどうにもダサかった。オマケにそのせいでトライドロンに乗れないというお粗末さ。
笑わせて貰った上での大団円。
鎧武は真のラストシーンで、美しさと切なさがあった。
ドライブは王道のドタバタ、後に結ばれる二人と知っていれば微笑ましい。
そして、前年の大合戦と大きく違うのはそれぞれのパートでBGMに主題歌が使われていたこと。
これも王道だが、掛け値無しにテンションは上がる、ヒーロー物には大事な要素だと思う。
鎧武とドライブの知識が必須なので映画作品としての敷居は低くないが、上質なエンタメであることは間違いない。
「何度壊れても蘇る君の胸のエンジン、私の憧れさ！」
