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さらば、愛の言葉よのdetoxのネタバレレビュー・内容・結末

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴダールの映画は必ず睡眠時間があるのだけど今回も意識の断絶があったが30分が1時間くらいに感じられるような心地よい時間の伸びを感じた。

実験的なな3D映像の使い方は非常によく、無駄に手前にオブジェクトがあるだとか、立体視のための2つのカメラのうち片方が別の視点をもって2Dのオーバーラップになったあとまた同じ視点に戻るだとか、秀逸なアイデアだった。

視点がズレるカットでは、他の映像では(日本で施された処理だと思われる)ぼかしのかかってた性器が無修正だった。これは重大なことではなかろうか…。

世の3D映画のなかで3Dで観なければならない映画というのがほぼ皆無だという印象がある、これは3D映像が3Dでございという主張があり、見ごたえのある映像だったといえる。

惜しむらくはフランス語がほとんど分からない状態でみたので、音声すら多層的に収録されているのに、字幕だよりで見るしかなく、情報が圧縮された日本語では、意図するものがなんなのか、あるいは意図なんてものはない映像なのかということも判別できなかったということ。
そんなことしなくても良いという雰囲気もあるが。
フランス語を聴き取れる程度に修得してから、どう観えるかというのを試したい(これはゴダール全般の映画にいえる)
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