カタパルトスープレックス

解放区のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

解放区(2014年製作の映画)
3.8
大阪の西成(にしなり)を舞台としたモキュメンタリーです。西成って東京の三谷みたいなものなのかなあ。いわゆるドヤ街っぽいです。そこを舞台としたドキュメンタリーってすでに使う古されたチープさがあるのですが、モキュメンタリーとすることでメタ的な批判性が生まれます。

テレビの制作会社のADをしながらドキュメンタリー作家を目指す須山(太田信吾)がリアリティーを求めて大阪は西成で取材をはじめますが……という話です。「お前のリアルってなんだよ」と途中で取材対象からツッこまれます。そう、ドキュメンタリーのドキュメンタリーのモキュメンタリーなんですね。だからメタドキュメンタリー。

とにかく監督権脚本兼主演の太田信吾がキモチ悪い!!!彼のキモさが本作品のキモとなっています。だって、リアリティーを追求したドキュメンタリーを作ってるのに、自分自身にリアリティーがないんだもん。うわあ、こういう奴って実際にいるのかなあ、いるんだろうなあ。絶対に友達になりたくないwwwという感じの映画でした。

現場からは以上です。