ShoseiH

解放区のShoseiHのレビュー・感想・評価

解放区(2014年製作の映画)
2.5
西成、釜ヶ崎についてどれだけ切り込むかと思いきや、ドキュメンタリー撮影者のクズっぷりにばかり焦点があたり続ける。
そのクズ性を際立たせることで西成のある種の神聖さや不可侵性を頭ごなしに怒号するだけ。「甘ちゃんが西成なリアルをなめんじゃねえ」というセリフ自体だけをひたすらパラフレーズしながら。
つまりこの時点で何も本質を語ってない。
サブタイトルにあった「そのフェンスの向こうには“楽園“があった」っていうのはシャブやっちゃって闇に入っていくことを言いたいのかな?と思ってしまったが、本編はその入り口までしか描かれてないし。
そこから先は想像にお任せにしちゃうエンディングは良いと思うけど、これだと西成のリアルって「シャブやること」みたいになってるけど、「西成のリアル=シャブ」って短絡的すぎじゃないか?
そんなん西成じゃなくてもあるし、もっと西成独自の文化がある訳だからもっとコミュニティ感やヒューマンドラマ的なものを描いてほしかった。
結局何がしたいのかわからないしょうもない映画
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