『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』で加速した「恐怖のホームビデオ大賞」もの、すなわち「ポルノじゃなくてもお前ビデオ回しとけ」略してPOV(※そういう意味ではありません)作品群ですが、もう何番煎じとかと言う事でもなく一つのジャンルとして定着しつつある訳ですけども、残念なのは「何処かに行って、予想外の展開になり、逃げ場なし」というありきたりな話が横行してる事です。
ま、それが一番手軽なのは理解できますけどね。
そんな中にあって、やたら超大作の『クローバーフィールド/HAKAISYA』や、超能力でカメラを遠隔操作の「その手があったか」的な『クロニクル』は別格として、ワンサカ出てくるPOV作品とは一線を画するように思える本作。
『クロニクル』が地球外のパワーを得てというならば、こちらは…とは特に考えてなかったんだと思いますが、よく練ってあるなと。
ありきたりなPOVはたまたま持っていったビデオカメラ1台というのが相場ですが、こちらはデジタル一眼までを駆使したという前提で進む無駄に高画質化の無茶っぷり。
いやそこもうGoProみたいなウェアラブルカメラでいいだろ。
『REC』の主体と客体を逆バージョンにしたみたいなシーンはなかなか見応えがあり、また逃げるのではなく追うという展開も秀逸。
全体的にとてもよくまとまってる感。
なにより終盤の展開の読めなさ度が『エビデンス-第6地区-』ばりにぶっ飛んでたので僕3.8あげちゃう。
