このレビューはネタバレを含みます
古き邪悪な神々が地上に這い出る為の鍵。
行方不明の作家を探しますよーって話。
敏腕の保険調査員が行方不明の作家を追って田舎町に行く訳だけど、その作家の小説を読むと精神に異常をきたす的な事があってといったところで、主人公が狂人になるシャイニング的な話かと思いきや、作家と彼の書いた小説を鍵に邪悪な旧世代の支配者が世界に這い出してくるといったラヴクラフトのクトゥルフ神話の大系をモチーフにした物語になる。遊星からの物体Xあたりもラヴクラフト味の強い作品をやってたので、カーペンターはラヴクラフトファンなんだと思われます。
物語=世界なので、いわゆるビランである作家の能力は神のよう。一筆加えたら世界そのものが変わってしまう、青が好きだって言えば世界が青みがかったりする。
捨てても、燃やしても、主人公の手元に戻ってくる原稿とかも恐ろしい。
最後に主人公は狂気の側になることを選択して、狂ったように笑う所で話が終わる。
世界が滅びる系映画は本当に大好きです。