みゅうちょび

マウス・オブ・マッドネスのみゅうちょびのレビュー・感想・評価

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)
4.0
何度観ても頭がぐるぐるするけど、毎回主人公と共にあっちの世界の迷宮に吸い込まれる。これぞホラー映画だ!って感じ。

主人公トレントは、腕の良いフリーの保険調査員。物事を疑うのがお仕事。巷では、S・キングより売れてるサター・ケーンというホラー作家の新作を予約していた読者が、そのサター・ケーンが原稿を持って行方不明になったことで暴動を起こしてます。それくらい読みたい本なんですね(・_・;その出版社から調査の依頼を受け、取り敢えず本を読み始める主人公。サター・ケーン本人がデザインした表紙に彼の居場所のヒントを見つけ、町を探しに行くのですが、そこからどんどん迷宮へと入り込んでしまいます。

ホラー小説が人々を狂気へ、果ては肉体も変化させ終末世界へと導くという話。

とにもかくにも、カーペンター。その世界観たるや、正に絶対に見たくない悪夢。何度観ても気持ち悪い暗闇の道路ですれ違う自転車… だんだんと違う次元の世界に迷い込んで行く様子がもう底なしに怖い感じ…夢の中でたまに、ふわっと堕ちる感覚…経験ありませんか?それを映像化してる感じですかね…

何処からが現実で何処からが妄想?なのか?妄想なのか?現実なのか?それすら分からない。
まさか…全てが狂った主人公の妄想?
え?!ななな、エンドクレジットに…

今回Blu-ray購入して3度目の鑑賞。

メチャ綺麗(´Д` )!

カーペンターの終末三部作(遊星からの物体Xとパラダイムとこれ)の三作目ですが、この結末(観てないとわからないですね…すみません…)からは、どうしても、カーペンターがマスターズオブホラーで撮った「世界の終わり」に繋げたくなります。「世界の終わり」の原題は、Cigarette Burns で、映画フィルムのロールチェンジマークの事ですが、文字通り煙草の焼跡。主人公のトレントは終始煙草を吸っているのも何か繋がりを感じてしまいます。
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