ピロシキNo10

戦火の愚かなる英雄のピロシキNo10のレビュー・感想・評価

戦火の愚かなる英雄(2013年製作の映画)
3.5
ルーマニア、ドイツ、ベルギー合作。

このお話の後、秋にはソビエトに降伏、と言う見えないオチ。

1950年以後は、土地の国有化が進められ、89年のルーマニア革命までは、共産主義独裁国家。

04年NATO加盟。07年EU加盟。


戦時中にも存在した、自由な時代の寓話みたいなモノか。



一次大戦時、戦死者の山から救いだされた、頭に銃弾を受けたフランス傷病兵が、主人公。ナゼこの設定なのかは不明。

彼は、イプー(バカ、白痴、トンチキ)と呼ばれ、教会の下男として働く。

平和なドイツ占領下の村で、兵士が殺される。

関係のないイプーを、ドイツ兵を殺した犯人として、自首させるのが自分達には最善と、有力者達が即断、イプーに振り回されるが、イプーはそれを受ける。その後…。

相当の自虐ネタモノ。
凡庸な悪を普遍性で味付け。

美談を作らない度胸は、しっかりと受け取ったが、みんなこんなもんだよねって、開き直りだったりするかもしれない。
単に国民性の違いかも。

ハナシが始まらなかったエクソシストビギニング(ドミニオン)。