ギズモX

フィスト・オブ・ジーザスのギズモXのレビュー・感想・評価

フィスト・オブ・ジーザス(2012年製作の映画)
3.6
イエスキリストがラザロを復活させたらゾンビとして蘇り、更に群衆がゾンビに感染したので魚で◯しますよという、狂気しか感じないスプラッターコメディ作品。

「〇〇君ってクリスチャンで映画好きだよね」
「これ見てどう思う」
と友達から紹介されたのがこの作品を知るきっかけ。
その後も、ネットでこの作品のことを調べると
「キリスト教徒らはこれをどう思っているんだろう」
という感想をちらほら見る本作。
ぶっちゃけた話をすると、この作品は、"クリスチャンホーム(業界用語)で育った男子中学生が思い描く妄想の具現化"である。

いや、これは本当の話なんだ。
(ラザロが復活したってそれゾンビだったんじゃね?)って。
僕が中学生だった頃はそんなしょーもないことを考えながら教会に通ってましたね。
流石にね、そんなこと他の人に喋ったら嫌な思いすると確信してたから言わんかったけど。
でも、多分だけど、この疑問を抱いていたのは僕だけではなかったと思う。
だから、初見時の感想は(ああ、遂にやってしまったか)といった感じで、キリスト×ゾンビ退治という構図を特に目新しいとは思わなかった。
いや本当にダメな奴でしたね、あの頃は。

でも衝撃的なのがこの後。
"キリストが魚を武器にして無双する"
これはね、発想が尋常じゃない。
普通ならキリストがラザロをゾンビとして蘇らせちゃったという、危ないネタに踏み入れた背徳感と高揚感で思考が止まる。
ラザロ復活の奇跡の話に五つのパンと二匹の魚の奇跡の話を混ぜようなんてアイデアを思い浮かぶ訳がないんだ。普通なら。
それをこれは「上には上がいる!」と言わんばかりに全部ぶち込んできた。
頭のネジがぶっ飛んでるとしか言いようがない!
そしてこの魚が強いのなんの。
弾数無限&当てたら即死、おまけにピラニアまで出せちゃうという正真正銘のチート武器。
こんなものがゲームに導入されたら環境がぶっ壊れることは間違いなし。
「周りがゾンビだらけの世界になったらどの武器で戦いますか?」と聞かれたら真っ先に答えますよ、"キリストの魚"って。

ゴアシーンもテンポが良く爽快感抜群。
この映画を見てしまいごめんなさいとしか言いようがないよ!

※このレビューは個人の感想であり、ジョークです。許してください。
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