ガイ・ピアースとフェリシティ・ジョーンズ共演のビターなラブストーリー。いわゆる不倫もの。フェリシティ・ジョーンズの若々しさがとにかく映える。かわいい系なのに、にじみ出る大人っぽさがセクシーで虜となってしまう。こんな魅力的な子がホームスティに来たらそりゃドキドキするよね。ただ作品の内容が内容だけに、嫌悪感が強く出る人も多いだろう。背伸びしてるが故に大人の男性に惹かれてしまう若い女性の無神経さに不快感を覚えると思う。ガイ・ピアースが演じる主人公の音楽家も、娘と同じ年代の子に夢中になるなんてと嫌悪感を抱かせるようなキャラクターだ。でも、不倫がどうのというのは置いといて、この2人が自然と惹かれてしまうのは理解できた。要はお互いにとって心の隙間を埋めてくれるような存在であったから。男には家庭があり、それを壊すことは許されないとお互いに分かってはいる。けれど心は正直で、満たされたいと思う方へ自然と傾いていってしまう。この心の動きが自然に感じれたので、自分としては嫌悪感はなかった。ただ、少し展開が強引ではあったかなと。結末ももう少し丁寧さがほしかったかな。フェリシティ・ジョーンズの役も、せっかく音楽の才能がある設定なのだから、そこをもっと生かしてもらいたかった。倫理観とか社会的に不倫や浮気は駄目だというけれど、結局は相手への思いやりだったり、理解だったりが欠けて、関係性にズレが生じると上手くいかない。それは家族の関係性もそう。上手くいかないことにはそれなりに理由がある。幸せなのが1番。家族やパートナーと上手くいきたいと願うなら、今一度そこを改めて考えなければと思わせられたな。
