どれだけすごいんだよ韓国映画は！と何回もこれまで言ってきたが、また言わざるを得ません！
死体を隠すまでは、バレそうになる状況が次から次へと天丼状態にやってくるという王道サスペンスの展開。これだけでハラハラしてしまうのが人間の生理。なのだけれど、いちいち起こる災難の内容とその切り抜け方が最高で笑っちゃう。笑いながらハラハラという、身をのり出さずにはいられない状態になる。
それがひと段落すると、脅迫電話。ここまでは予想通り。でもなんと、電話の主があっさりと姿を現わすという意外な展開。驚きつつもこれで面白くなるのかと思ってしまったが、心配無用。ここから先はジェットコースター級に進む展開に引き込まれる。予想の一段上をいく展開には、うわー…！としか言えず、やっぱすげーな韓国映画とまた思ってしまう。
韓国のエンタメ映画の良いところは、これでもかと詰め込むところ。この映画もただでは終わらせず、本当にしつこい。まだあるのかまだあるのかと続いていく。でもその一つ一つが「工夫」されていて、全然飽きない。「工夫」というのは、そこで起こることや行われること、そしてその見せ方のこと。車は壊してたけれど、でも家の中のシーンとかお金はかかってないはず。日本でだってできると思う。本当に映画ってお金じゃないなと思わされる。そして「最後の最後まで行った」先には、気の利いたエンディングが待っていてエンドロールがドン！最高！
爽快な気持ちで映画館を出られると言いたいところだが、なぜかソフトスルー！本当にもったいないなあ！
