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友情のENDOのレビュー・感想・評価

友情(1974年製作の映画)
4.2
メチャクチャ絞られた身体をしているドパルデューのボクシング場面を観られるだけで感動。只今鋭意ヒューストンの『ゴングなき戦い』を翻訳中なので助かる。モンタン(実業家)、ピコリ(医者)、レジアニ(作家)のカサヴェテス『ハズバンズ』的戯れも束の間、オードランさん(またしても人工涙液!)と離婚間際のモンタンの会社は傾き、心身共に疲弊していく様がツラい。強がっていても気はそぞろ、タバコの吸い口側に火を付けようとしてしまうモンタン。ピコリはデュボワさんの心変わりを自分のせいだと責め立てて、周りの人間に癇癪を爆発させる。あと謎のピコリの運転する車のスクリーン・プロセス。モンタンが狭心症(彼の死因でもある示唆的な失神)でぶっ倒れてのち人生の秋の中に差し掛かり、若きドパルデューも身の程わきまえて、手に職つける将来にじんわり感動する。ソーテはやっぱり素晴らしい。
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