この邦題だと持つイメージと内容に違和感を持ったけど、私だけ?
原題はただ、主役3人の中年男の名前『ヴァンサン、フランソワ、ポール...そして、その他』なのです。
親友たちの日常を淡々と、過剰なドラマ的なことを排除して、ベテランたちの自然な演技を堪能するには素晴らしかった。
破産寸前の工場経営者ヴァンサン(イヴ・モンタン)
妻に浮気され離婚寸前の医者フランソワ(ミシェル・ピコリ)
スランプに陥っている作家ポール(セルジュ・レジアニ)
3人の親友がそれぞれ問題を抱えながらも、家族、友人らとなんら変わらず食事会したり、何かのイベントで集まったりする。
そこに、ヴァンサンの工場に勤めていて弟のように可愛がっている若きボクサー(ジェラール・ドパルデュー:撮影自分25歳)が公式なボクシングの試合に臨む。ドパルデューがかっこ良くて見応え十分でした。
フランス映画は邦画とは暗さや重さが違う。
暗くても饒舌にお喋りはするし、作り笑いでも挨拶はちゃんとするし、赤裸々に語っても感性は柔らかい感じがするかも。
悩む中年オヤジに、綺麗どころの奥様たちのフランス流を楽しめました。