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欲動のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

欲動(2014年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

R15+指定

(分からないけど、streamingやBlu-rayパッケージ化でなければ、
内容的にはR18+指定かなぁ
ディレクターズカットは今後出ないのかな?!)


良くも悪くも、欲を潰して生きねばならぬ世界から解放された人間が、思うがままにしたいと本音を晒すことで、人間の本来的な、悲しみや悔しさ、愚かさや愛おしさと向き合い、相手を合わせ鏡にして己のありさまを、奇しくも異国の地で知るエモーショナルなストーリー。

鑑賞なさる方が、女性でカレカノの彼女さま側や、旦那さまのパートナーさまなら、
我が身に置き換えて考えると、また味わい深さがあるのかな?と共感出来ると思います。

アクションものやら、エロスさを求めるなら面白みに欠けるかも知れませんが、バリ島の音楽には3系統あって、今回のが何を示す歌唱とダンスなのか?の文化背景を知っててみたので、個人的には、そういうラストになるのもまた人生と、腑に落ちました。

斎藤工さんが男からみても美しく、人間らしい良い演技力に+0.1pts.

忘れる/忘れ去られるって、自然な事なんだなって
思えたら素敵ですよね。

医療従事者として観た自分からは、共感出来たかな?

モタモタトロいハッキリしないパートナーの感情を、秒速でつまんないと言わずに

同じ苦しみの目線にしゃがんで待っててあげられる、余裕ある大人になりたいです。

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杉野希妃 監督・出演・コプロデュース 作品
(2014, 112分)
脚本 : 和島香太郎

釜山国際映画祭 アジアの窓部門 正式招待作品
釜山国際映画祭 Asia Star Awards 2014最優秀新人監督賞 受賞作
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