ばーとん

女獄門帖 引き裂かれた尼僧のばーとんのレビュー・感想・評価

4.9
映画はここまで狂えるものだし、ここまで自由になれるものだということを改めて認識させてくれる東映ポルノの傑作中の傑作で、映画がまだ十分に野蛮だった時代のパワーを存分に味わうことが出来る。「悪魔のいけにえ」にインスパイアされたそうだが、狂気/正気の図式が比較的弱く、登場人物の全員が狂っているし (まともな筈の主人公や代官所の隠密もちっとも普通に見えない) 観客目線を提供していないという意味ではこちらの方がイッちゃってるし、グルーヴ感もある。尼僧たちが地獄を模したディスコティックで踊り狂うシーンと当時中学3年生の佐藤美鈴演じるお小夜が初潮を迎えるシーンがお気に入り。
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