いのしん

トイ・ストーリー4のいのしんのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
3.0
「トイ・ストーリー3」はアンディとおもちゃ達の別れの感動、「トイ・ストーリー4」はボーとウッディ達の再会の感動がある。
おもちゃにはおもちゃの役目がある、それは持ち主を見守ることだという考えを持つウッディは、ボーと再会することで、その考えを変えることになる。一人の持ち主に固執することはない、世の中に子供は沢山いる、世界は広い。野良おもちゃとして生き抜くボーの姿を見て、一人の持ち主につかなくても良いのではないか、という考え方を知る。
この考えには同感である。人間でも、小学校のクラスや今働いている職場が世界の全てだと、視野が狭くなることがある。いじめられているのであれば転校すれば良いし、仕事が合わないのなら勇気を持って転職すれば良い。一つの組織に所属して一生を送るのが当たり前ではなくなってきている今の時代において、ボーの考え方は現代を生き抜くための模範的な姿だ。
結末、ウッディは今までの仲間から離れ、新しい環境を選ぶ。ここも「トイ・ストーリー3」とは違う決断。前作でアンディの成長が描かれたように、本作ではウッディの成長が描かれているのだ。
ネット・口コミで酷評も散見されるが、そこまで悪い作品では無いと思う。