Ginny

トイ・ストーリー4のGinnyのネタバレレビュー・内容・結末

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

泣けた。

でも、ショックだった。
ウッディの決断が。

冒頭のアンディとの日々、3での感動のお別れのダイジェストでまず涙腺が緩み…ボニーとの日々。
ウッディ…?
いつもと違う感情をウッディに抱きました。

平たく言えばちょっと鬱陶しいかも…。
みんなのヒーロー、中心だったのは『アンディの一番のお気に入り』というお墨付きがあったからこそ自然と受け入れられていたのかもしれないと私自身は感じました。
新キャラのフォーキーもややうざめでした。
でも「抱っこして?」からは可愛く思えましたよ。

「トイストーリー」というシリーズが始まった時。
私は確か小学生の時で、公民館かどこかで夏休みの子供たちを集めての上映会で初めて見て、改造されるおもちゃ達を見て、怖くて大泣きしました。
それ以来愛しいおもちゃ達が危険な目に遭うからずっと苦手だったけれど、「トイストーリー3」をテレビ放送で見て、アンディとの最後のお別れのやりとりで尋常じゃないくらい号泣・感動して大好きな作品になりました。

3に大満足だったから、4も期待していたけれど、、
ちょっと期待とは違う方向でした。

私は、家の外と家の中で、キャラクターが全然違うので、
人生初のトイストーリーを映画館で見るということで子供の心で見ることができなかったのかも。
だから3をテレビの前で叫びながら、声援を送りながら見ていた私も今作のスリルたっぷりの場面でも、平常状態で見ていました。

私が泣いたのは、ウッディがバズ、ジェシーやおなじみのアンディの家からの仲間との別れを選んでボーピープと抱き合うシーン。
はじめて1を見たとき、女心にアンディのおもちゃは可愛くなかった。
そんな中、ボーピープはとても可愛くてウッディとくっついてほしいと幼心に思った。
それが、こんな時を経てかなってスクリーンで見れるなんて、と感動した。

だけど、ウッディの決断には納得できる気持ち、納得できない気持ち、相反する気持ちが心に渦巻いています。

今作を見て、私は、「人生とは”別れ”だ」と思いました。
今までの人生、圧倒的に出会いが多かったけれどこれからは別れが増えていくのだろうと漫然と思っていたことがトイストーリー4を見て、色濃くなった。

それは、単純に男女の別れ、とか、家族の、とか友達の、とかじゃなくて。
言葉で説明しづらいけれど大好きな会社の人とか。
仲違いで、さよならするわけでなく、別人格の人が自身の人生を考えて取った選択により、道が分かれる。この別れは単純な淋しさでもなくて、単に「お別れ」とも思えない。
同志の別れは別れであって別れでないように思える。
違う道を進む選択をした仲間を淋しさも混じった心で一生懸命応援して幸運を祈って送り出す。尊いものだなと。

そういうものを一部感じ取りました。

でも、でも、ウッディは、トイストーリー3で自分だけアンディの下宿先に連れていかれるのを自ら拒否して、ほかのおもちゃの仲間たちと過ごすことを決めたんだよ。
そのウッディが、仲間たちとさよならするのかな?
って半ば信じられなかった。

じわじわ思うのは、ボニーからアンディほど可愛がられていないこと、自身のおもちゃの役目を終えたと思って自由の身になることを選んだ、ステージが変わったというか、年を取ったからこそ、経歴を積んだからこそ、望む場所が変わったのかとか。
しみじみしたこと。

子どものおもちゃの話のストーリーにしては偉く重たくないか?マジの人生じゃないかと、しんみりしてしまったのです。

いつまでもみんなで仲良くわいわい、アンディに一心に愛されたウッディと愛すべき親しんだ仲間たち、という「絵」が見たかったが、「人生に永遠はない」「変わらずにいられるものはない」とわかっているので、それが単なる絵空事だと承知しています。
ただ淋しかっただけ。

吹替で見たんですが、ダッキ&バニー、チョコプラなんですね!!!!!!!!!!!!!!!!
TT兄弟大好きなので嬉しかったです。
ダッキー&バニーも大好き。
Ginny

Ginny