このレビューはネタバレを含みます
何とも評価の難しい作品
1本の作品としては悪くない
アンティークショップと外との行き来何回やるんだよとかフォーキーの存在感薄いとかいまいちな部分もあって傑作とは言えないがアニメーションは流石の出来だしギャビー・ギャビーを始めとした新キャラ達もそれぞれに魅力がある
ただ1〜3を観てきた身としては｢それでいいの？｣という納得しきれない箇所が多々あるためストレートにいい映画だと言いづらい
あのオチにするなら新キャラよりアンディ時代からの友人達をもっと前面に出して欲しかったしウッディのボイスレコーダーも返して欲しかった
不良品でもいい、ありのままのギャビー・ギャビーを愛してくれる子供の所に引き取られて欲しかった
ウッディを大切にしてくれると信じて送り出したアンディの気持ちを思うとやり切れないし古いおもちゃに興味を失う描写がリアルだとしてもそのリアルをトイストーリーで描く必要性はあるのかと疑問が湧いてくる
リアルな描写というのは塩梅を間違えると不快感や苛立ちををもたらすだけのものになってしまう
例えばゲームにおいてリアルを表現するために疲労度や重量制限システムを組み込んでいるものがある
これは一定値を超えるまでは0でも90でもプレイに制限がかからないなど快適さを考えてシステムに組み込まれている
今回のウッディの粗雑な扱いは他人からの貰い物であるという点もありやや不快寄りになってしまっていると感じた
外の世界に行くというウッディの選択を避難する気はない
ただその展開でエンドロールで『君はともだち』を流すのはやめて欲しい
ボニーの心の中にウッディは居ないし物理的にもそばに居ないし……
