久しぶりに2時間をあっという間と思うことができた素晴らしい映画だった。
さすがピクサー。ありがとう。
あの日、感じた高揚感やひとつの困難に立ち向かう勇気、大勢が反対しても曲げない信念。色々な危機に恐怖しながらも決してめげないウッディ。
ずっと小さい頃から見てきた彼らが同じ仕草でそこにいるだけで嬉しくなる。
最後のウッディの決断は賛否を生むだろうが、これはこれで僕は好きだ。
おもちゃという存在を究極まで問いつめ、もはやそれはひとつの哲学と化している。
ウッディはこれまで、持ち主である子どもの幸せを第一に願って、過ごしてきた。
そのために必要な仲間は誰だって助けたし、博物館に送られそうになったって、その都度、仲間の手を借りながら帰ってきた。
そういう意味では彼らとは友達というよりは共闘者(仲間)という言葉がぴったりである。
だが、彼は気づいてしまった。
子どもの幸せではなく、
おもちゃという仲間の幸せを願っている自分の本当の気持ちに。
自分はアンディに十分愛されてきた。
今度はそれを他のおもちゃも味わう番だと。
そうして、彼らはおもちゃたちの背中を押す。
かつての仲間と別れることになっても。
それでも、自分自身の幸せひいてはおもちゃの幸せを願って彼は行動する。
トイストーリー1-3では徹底して、子どもとの目線で語られた中で、4では自分のために生きることを選択する。
自己犠牲による幸せから
個人の幸せの追求による全体の幸せへ。
そんなきっかけをくれたかつての恋人は華麗に自分の世界を生きていた。
ルパン三世の峰不二子のようである。
そりゃ自己犠牲の方が美しい。
でもそれだけじゃ?
と問いかけてくる。
こうした個人主義がちらほら顔を出すのもアメリカならではだろうか?
そんな心の声に問いかけ、本当の自分を見つけるウッディにまた感動させられ、
最高傑作の呼び声高い3からこのような形で繋げてきたピクサーを心から尊敬した。
ps
途中の青色と黄色のコンビはポプテピピックにしか見えなかった笑