このレビューはネタバレを含みます
この続編ははたして必要だったのだろうか。スピンオフ作品に感じられた。シリーズ物としてみると微妙ではある。
3でリストラされたボーがとにかく目立つ作品。お姫様から逞しい自由人へと変貌。もはや別人である。
新しい持ち主に必要とされず居場所を失くしたウッディ。
これまでのヴィランが持ち主を失って性格が拗れてしまったパターンなのが、とうとうウッディにもその洗礼を受けることになってしまう。
彼が訪れたアンティークの店名『セカンドチャンス』。これが今作のテーマの答えなのだと思う。
持ち主に“今は”愛されているフォーキーという新しいキャラ。
元はゴミから作られた即席キャラで、それだけに彼の未来も見えてなんだか切なくなってしまう(勿論、物語ではその後は語られず観客側の脳内補完になりますが)。
4を鑑賞して、ウッディが長い間共に過ごしてきた仲間と別れると共に、私たちも『トイ・ストーリー』と完全に別れることになるんだなあ、とふと思った。