ぽんぽこ

影の車のぽんぽこのレビュー・感想・評価

影の車(1970年製作の映画)
3.3
1970年、原作、松本清張
監督、野村芳太郎。


旅行代理店で働く浜島(加藤剛)はある日、帰りのバスの中で女性に声を掛けられます。
その女性は、田舎の中学校で同級生だった小磯泰子(岩下志麻)でした。
浜島は子供がおらず、妻啓子(小川真由美)は社交的で、家には造花教室の近所のおばさんが常に集まり、おまけに生活共同組合の牛乳の話しに熱心で、浜島の話しは適当に受け流されています。
次の日もバスが同じになり、泰子の家に招待されます。
泰子は未亡人で保険の外交員をして6歳の男の子、健一を女手一つで育てています。
料理をご馳走になり、段々と来る度に親密になる2人。
『鬼畜』に出演の女優2人が今回、立場が逆でした。
この時代あるある、普通の主婦でもミニ。
野村昭子が、おばさんの中に居ました。

男女の仲になり、当たり前みたいに泰子の家に直帰する浜島、笑。
なんとなく健一から感じるアウェイ感。
それは、たまに回想シーンにある自分が昔母1人子1人で暮らしていた頃にいつも来ていた憎いおじさんを思い出すから、、、
っつぅか、そんなにトラウマ級に嫌いだった人と同じ立場の今の自分ってどうよって思わいでか⁈

ネズミの毒饅頭をお土産の饅頭に混ぜて出すとか予想通りのブラック過ぎな冗談みたいで、ちょっと笑けました。
日に日に健一から敵対心を感じる浜島。
浜島に6歳の過去の事件に自覚があるのに、歯痒いが周りの人には理解してもらえないのでした。
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