JTB勤めの既婚男が未亡人の岩下志麻と不倫する。団地妻の嫁はツケツケしているが、既婚男が怖いのは妻ではなく不倫相手の子供だった。ジャッロ的味わいのサスペンス。やかんの出るシーンは必見!松本清張の短編を90分ほどの映画にしたためか回想シーンが多く長い。千葉の千倉の干物(開き方が独特)を映す位でいいと思う。それと折角の岩下志麻があまり綺麗に撮れてなくて残念。
しかし子供の不気味さを表すシーンは全て面白い。
団地妻達が「シャロン・テート事件」について噂話をしていたり、「つくし野住宅地売り出し中(東急の宣伝感ありありの構図)」とある田園都市線等1970年の時代感に溢れ懐かしい。同じ地域の団地暮らしだったので尚更。
岩下志麻の住む平屋のやかんが、最初に出てきたものと、その後沸騰しているやかんと違う気がした。最初のはピカピカの新品の角ばったもので悪いやかんはアルマイトの丸いものに見えた。2つあるのか、見間違えだろう。