sugiken

PKのsugikenのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.5
宗教というデリケートな問題を扱っている。国内に様々な宗教が混在しているインドだからこそ作れた映画である。特に特定の宗教を信じる人が異教徒の服を着るシーンが印象的で、宗教は違えどそれぞれの神を信仰するという点においては本質的には同じであることに気づかされた。また、宗教を餌に金儲けなど世俗的に染まってしまうインドの国そのものが抱える問題に警鐘を鳴らしている。さらには宗教的価値観の解釈の違いから発展するテロとの向き合い方について。現代における宗教観とはなんぞやってのを感動的な恋愛ものにうまくフィットさせた素晴らしい映画だったように感じた。大学の宗教学の教材なんかに合っているように思う。
sugiken

sugiken