shino

PKのshinoのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.6
"近頃、神様は行方不明…"

『きっとうまくいく』の監督&主演タッグの第二段!
今回もすっごいよかった…!!私やはりボリウッド好きなのかなぁ。アフリカの次はインドかな。笑

この広い宇宙に、もし人間と同じ姿をした異星人がいたら…こっそり侵入調査で私たちに紛れていたら…彼らから地球人はどう映る??
すごく面白い切り口ですよね!

一人の宇宙人が、宇宙船を呼ぶリモコンだけを身にまとって素っ裸でインドの砂漠に上陸…!笑
初めて出会った人間にリモコンを奪われてしまい、故郷に帰れなくなってしまうという大ピンチ…!
リモコンを探して、道行く地球人に尋ねると必ず返ってくる「神様に聞け!」…「神様」って誰だ?どこにいる?

映画が始まる前に、いかなる宗教も非難する意図はありません的なテロップが流れて、なんのこと??って思ったけど、観てみて納得。
宗教問題に真っ向から切り込んだ内容になっています。

神様に会えたらリモコンを返してもらえる!と、地球人に怒られながら色んな宗教の決まりを学んでいく宇宙人。地球の常識が分からない彼につけられた名前は"pk"="酔っ払い"
なかなか神様にリモコンを返してもらえず、「神様行方不明」のチラシを配っていたところ、ニュースのネタ探し中のジャグーという女性に出会い…

前半はpkが地球での生き方、不思議、宗教について学んでいく様子がじっくりと。
後半は一気に物語が動いて、リモコンを取り返すため、ジャグーと一緒にヒンドゥー教の導師様と対決します!笑

神様への"かけ間違い"
問題は神様が2人いること、とpkが説いた言葉には頭の中がぱぁぁあっとクリアにされる。
そう、つまりはそういうことなんだよね!と人がなかなかうまく言えないことをスッキリ代弁してくれます!

宗教に日常的に馴染みがない人が多い日本人の感覚にはピタリと合う映画。
じゃあ宗教色の強いインドではどうなの?タブーなんじゃ?って思う人も多そうだけど、海外で暮らしてみて気づいたのは、そういう国こそ多様な宗教の捉え方があるということ。
熱心な人もいれば、都合のいいときだけ神様に頼りすぎるのはよくないと言う人もいる。
神様は信じるけど、教えを全部守るわけじゃない、教えにそむいても好きなものはやめられないもんって人も。笑

他のフォロワーさんも書いていたけど、前作ではインドの教育問題を、今作では宗教問題を。ここまでハートフルに、笑いあり涙ありのストーリーに仕上げてくる監督が純粋にすごい♡

アーミル・カーンの無駄にムキムキの裸
それゆえすごい速度を繰り出すペンギン走り
ジャグーの恋の"かけ間違い"の行方
地球にしかないpkが持って帰りたかったもの
地球人と接するときの4ヵ条
もうね、見所がもりもりなんですよ〜♡

それにしても、私たちの普通って、奇妙なんだな〜と改めて目からウロコ。
"PK"は本当はどっちだったんだろう…?
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