様々な宗教が唱える矛盾を、純粋に真っさらな状態で見た宇宙人の視点を通して突き詰めていく、痛快なSFコメディ。
『宗教』『神』という壮大で繊細なテーマを、ここまで斬り込みつつコミカルにまとめ上げたのはスゴい！
『E.T.』では、宇宙人E.T.は初めて出会った地球人が優しい少年だったからよかったものの、宇宙人P.K.は初めて出会った地球人からいきなりピンチでどうなっちゃうんだろう⁉︎とびっくり。
アーミル・カーンの筋肉ムキムキぶりにもびっくりでしたがw
『PK』はインドで『酔っ払い』の意味だそうですが、酔っ払い扱いで裸一貫から人間の言語や文化を手探りで学んでいく様子は面白かったです。
インド人女性ジャグーと、パキスタン人男性サルファラーズのラブストーリーパートには、宇宙人の話だったことを一瞬忘れて、両国の因縁とか考えさせられつつ切なくなりました。
しかし、その分終盤は感動で心温まりました！
愛と笑いと涙と、ラストのラストでの驚きw
人間は神様を信じてるけど、信じてる神様がそれぞれ違うのはどうしてだろう？などなど、素朴な疑問から人間の浅はかさや悪事を暴いたりと、どんどん突っ込んでいって、気づきと反省を与えてくれるところは爽快で本当に見事でした。
★ある日、宇宙船から見た目が人間と同じ宇宙人が地球調査のためインドに降り立った。
その頃、ベルギーでは留学中のインド人ジャグーがパキスタン人と恋仲に。結婚を約束するも悲しい別れをして母国インドに帰国しTV局に就職した。
レポーターになったジャグーは、ある日地下鉄でヘルメットを被り、大きなラジカセを下げてチラシを配る謎の男を見つける。ネタになると思ったジャグーは、その男を取材しようとするが、、。
