第七電機工房

幕が上がるの第七電機工房のレビュー・感想・評価

幕が上がる(2015年製作の映画)
3.8
ももクロでてるからといって、モノノフじゃなければ楽しめないということはないから。

ひとつの映画としてよくできてる。
とにかく脚本が良い原作の良い部分をうまくつないでまとまりよくみせている。
原作も抜群に面白い

原作には部員に男子もいるし、ストーリー的にはもう少し後のほうまで書かれている。
その他、部員の成長やなぜこの演出が必要かを細かく描いている。
いうても、結局弱小の部活が、新しい指導者とともに成長していく王道的な話だけど、いなくなるくだりは、親友とか師匠がいなくなる仕組みと一緒か。

ももクロが演じるに当たって、それぞれのキャラクターを少しづつ組み合わせて映画用のシナリオを書いている。

配役のももクロは少しづつ現実とリンクさせているので、ファンには楽しいけど、やたらと”ももクロ”風味を入れてくる演出はちょっと嫌だ。
職員室のシーンの後ろにちょいちょい挟み込んでくるとかは、本広映画だなぁって思っちゃう。
とはいえ、高校生をちゃんと演じたらこのくらいがちょうどいいと思う

あとは、

みんなが好きな、弱小高校が全国を目指すようなそういう王道を文科系の演劇でやったストーリーでみんなが楽しめる良い作品だと思う。

当時の自分はモノノフでしたけど、一本の映画としても十分楽しめました

実は、ブレイク前の吉岡里帆、伊藤沙莉も出ている。
(宇多丸師匠の映画評で伊藤沙莉については触れている)