鍋山和弥

完全なる飼育 秘密の地下室の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今作は、トラウマを持つ、三者の、三角関係が、描かれてる。愛されたことが、無かったが故に、愛を求め、男に貢いできた、女子高生、『リリ』。過去に、自分の生徒である、『ハルナ』という少女が、自分を、イジメてきた、同級生に、レイプされ、自殺に、追いやってしまったことが、原因で、喋れなくなった『タカオ』、本名『ヨシヒコ』。『タカオ』こと、『ヨシヒコ』を、愛しているが、高齢のため、肉体関係を、築けない、末期癌の、オバサン、『タカコ』。『リリ』は、最初は、『タカオ』に、心を、開かなかったが、愛されたことが、無かった『リリ』は、『タカオ』の、献身的な優しさに、心を、開いていく。ところが、『タカオ』の方は、過去のトラウマで、『リリ』を、抱くどころか、裸体に、触れるだけで、痙攣を、起こしてしまう。『リリ』は、心を、開いていくのに、『タカオ』は、抱けない。そこで、『リリ』は、『タカコ』と、接触し、『タカオ』のことを、知ろうとする。そこで、『リリ』は、『タカコ』から、自分達夫婦が、使用していた、秘密の地下室への鍵を、渡される。そこには、『タカオ』の、過去の秘密が、記された物が、多数あると告げて。その秘密の地下室で、『タカオ』の秘密を知った『リリ』は、その秘密の地下室を使って、『タカオ』の記憶を、甦らせようとする。それに成功し、『タカオ』は、『リリ』と、セックスする。だが、『リリ』は、『タカオ』の元を去る。『タカオ』が、抱いたのは、『リリ』ではなく、『ハルナ』だと告げて。そうして、時は過ぎ、『タカオ』は、とある新聞で、秘密の地下室が、全焼したという、記事を、目にする。その記事を、目にした『タカオ』は、元いた家に、戻る。そこで、『タカオ』は、『リリ』と、再会する。『リリ』は、『『ハルナ』でも、『リリ』でも、どっちでもいいよ』と、『タカオ』に告げ、『タカオ』と抱き合う。そこで、『タカオ』は、『リリ』のことを、ちゃんと、『リリ』と呼ぶ。『タカオ』は、最終的に、『リリ』か、『ハルナ』かで、『リリ』を選び『リリ』と、向き合った。ここまで来ると、三角関係と言うより、『ハルナ』も、交えた、四角関係かも、しれませんね。
鍋山和弥

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