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『玄海灘は知っている』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.3
 ゆらゆらと釜山の海に出た船は、戦火の烈しくなった名古屋に上陸する。昭和19年、半島人学徒特別志願兵制により日本兵に交じり、朝鮮人青年たちは戦争へと駆り出される。直立不動の中、森一等兵は朝鮮人たちに理不尽な暴力を働いていた。中でも身体の小さなア・ロウンは最初から日本兵に目を付けられる。殴る・蹴るなどの肉体的暴力は日常茶飯事で、民族的差別の言葉が次々と浴びせられる。しまいにはア・ロウンは森一等兵の靴に付いた人糞を舐めさせられる屈辱を受けた。人間というものは、下に位置する人間を見つけひたすら差別する。戦争という異常事態の中では、そうでもしなければ平静を保てないのだが、酷いしごきを受けるア・ロウンにも手を差し伸べる優しい上官がいた。同窓の先輩である中村一等兵に案内され、厳しい訓練の休息に訪れた土地で、ア・ロウンは美しい女性の秀子と出会う。

 朝鮮兵と日本人女性との身分不相応な恋は、様々な障害に妨げられる。戦時下という環境、鬼のような憲兵の監視、秀子の母親が反対するのも無理はない。然しながら一度芽生えた恋心は簡単には消すことは出来ない。夏の暑い日、秀子が風呂場でア・ロウンの背中を流す場面は、キム・ギヨン映画の中でも一際ぎょっとするような官能的な場面だ。女は接吻することも手を握ることすら許されず、青年の泥にまみれた真っ白い背中を見つめ、ただただ萌えるのだ。一つ屋根の下に暮らす男女は今作でも、母親の監視を逃れ結ばれる。キム・ギヨン映画にとって、生殖本能は抗えない人間の欲求としてどんな理不尽な状況にあっても、立ち現れる。日本兵もハングルを話すなどその描写には明らかな矛盾が見られるものの、戦争が引き起こす悲劇はどの国であろうがさして変わらない。人種ではなく、人格を愛してくれた秀子の為に、男が出来る行動はただ一つしかない。クライマックスの度肝抜くようなイメージには唖然とさせられた。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.6
人間性とは何か?

『下女』のキムギヨン傑作選BOX②。1944年。日本軍に徴兵された朝鮮人学生アロウンが、「日本軍50年の伝統」の名の下に数々の暴行・屈辱を味わわされる。その一方で、日本人女性と恋に落ち、国のために死ぬのではなく「生きる」ために、とある決断をする戦争メロドラマ。

アロウンに磨かせた靴の裏に「まだウ◯コが残っとる!」とブチギレて、ペロペロと舐めさせるだけで終わらず、こべりついたクソを飲み込ませるという鬼畜の所業を見せつけるクソ上司の森さんがとにかく胸糞。というか何で靴にウ◯コ付いてんの?😅「日本軍50年の伝統」ぱねぇ!!

この「日本軍50年の伝統」は、暴力と屈辱で個人の意志を打ち砕き、個性を奪い、人間を均一化された奴隷兵士にするための行為。当然コレを悪と描きつつも、その執行者である森さんを絶対悪として君臨させるのでは無く、彼もまた「伝統」の名の下に恐怖を植え付けられてきたことが暗に示される。

自身の弱さの裏返しとして、恐怖に飲まれまいと足掻くかつての新兵の行き着く先の姿としての森さんもまた、戦争の被害者のひとりでしかなく、徹底的な反日映画のようなスタートを見せつつも、日本人にもそのような奥行きのある人間性を持たせ、国籍のレッテルを排した「人間」そのものを訴えかける本作は当時の政権による緩和があったから製作できたものらしい。

日本人の中にも軍国主義に反発・抵抗している者もいて、そいつの紹介でアロウンは日本人女性、秀子と出会う。秀子は朝鮮人を「泥棒しかしない」と最初は軽蔑していたのだけど、次第にラブになり、2人で「国籍」と「戦争」の壁に立ち向かい、全てから解き放たれた一組の男女として「生きる」ために、そして戦争の恐怖に対抗するための精神性の獲得のために足掻く姿が主題となる。

原作が韓国版『人間の條件』って言われてるらしい。私は『人間の條件』見てないから比べられないのだけど、非人道的な世界の中で「人間性とは何か?」を問うのが本作だから、タイトル的にも何かそんな感じな気がする😂

面白いのは誰も日本語を話さないところ。そのおかげで誰が韓国人で誰が日本人なのか混乱しまくりなんだけど、少なからず「国境の壁を破壊する」趣旨を持つ本作では、この「誰がどこの国の人かわからない」=「本質的違いなど存在しない」点を強調するために一役買っていると、超好意的に捉えれば読み取れなくもないため、きっとそういうことなんでしょう。
たむ

たむの感想・評価

4.0
キム・ギヨン監督が日本軍の朝鮮人差別や恋を描く作品です。
『フルメタル・ジャケット』のような差別やいじめ、逃避ができる場所としての女性の存在、そして戦争映画の常識を超える驚愕と衝撃のラストシーン。
韓国版の『人間の条件』とも呼ばれているようですが、たしかにとてつもない映画ですね。

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