予告編を見て「過激さを求める視聴者とメディア、それに応えるために壊れていく男」的な話をイメージしてたんですけど、ちょっと違いました。
主人公のルーは最初から少し（かなり？）アウトな存在に描かれていて、困ったことに非常に勤勉で向上心あるんですよね。
努力して目的を達成し欲しいものを手に入れる、そんな社会的に認められ望まれる価値観に従ってるだけともいえる彼のような人物、周りに結構いそうでもあります。
ルーが嫌なやつなのは間違いないとして、それは果たして彼個人の倫理感や人格の問題なのかというと、見てるうち何だかそうじゃない気にもなってきたりして。
話自体よりジェイク ギレンホールの演技がそう思わせるのかも知れないけど、単なる私欲とか成功願望よりも、もう少しねじれたコンプレックスに触れてくるような印象があるところが面白かったです。
アイロンとか植木の世話とかああいう細かいシーンがじわじわくるんだよね。
