狂気的な執着と歪んだモラル。
それに影響されて変化する周りの人間。
何が正しいのか分からなくなる。
LAで起こるスクープ映像のパパラッチ
通称『ナイトクローラー』。
警察無線とハンディカメラを駆使して
悲惨な現場に急行しよりリアルに撮影をする。
撮った映像はすぐにテレビ局へ売り込む。
派手な惨劇ほど高値で取引される。
定職もない主人公は
ナイトクローラーを生業にしたい為
毎晩スクープ撮影に没頭する。
徐々に撮影の質も向上し
テレビ局からも高値をつけてもらう。
さらにいいシーンの撮影を、、、。
そんな想いから
徐々に常識を逸脱した行動へ出るように。
現場の犯人以上に冷酷なのは
この主人公なのかもしれない。
ジェイク・ギレンホールの怪演が素晴らしい。
LAの街並みもアート感溢れて美しい。
視聴率やSNSのイイネ!などの
数字に取り憑かれている現代社会を
風刺しているようにも感じた。
何度も気軽に見返す映画ではないが
初見のインパクトは大きい。
素晴らしいソシオパス作品のひとつ。
「宝くじを当てるのも、くじを買うお金がないとね」