#1272
2014年 グルジア🇬🇪/チェコ🇨🇿/フランス🇫🇷/ドイツ🇩🇪/カザフスタン🇰🇿/ハンガリー🇭🇺
監督: ギオルギ・オヴァシュヴィリ
言語: グルジア語とアブハズ語
島というより大きな川の中洲に老人と孫娘が二人、小屋を建て、とうもろこし🌽を植えて収穫するまでを描く。
これだけの話だが、そんなに簡単ではない。人間が生きるということはどういうことかを描き切る。
土地を探し、耕し、とうもろこしを植え、家を建て、魚🐟を取り火を焚き🔥焼いて食べる。自然から家を、船を守り、孫娘にちょっかいを出してくる兵士を威嚇し、家族を守ることを示す。
とうもろこし🌽に水をやり、育て、収穫する。
この過程を丁寧に描く。二人はほとんど喋らないが、二人の関係がどんな感じなのかしっかりわかる。実に上手い。
周りはアブハジアの独立紛争の地、繰り返し銃声が響き渡り、危険な土地であることを教える。 その都度、老人は耳を澄ませて状況を判断していかなければならない。
突然怪我をした敵兵がこの島に紛れ込む。老人にとって敵、味方はない、人として接するだけだ。
少女の淡い恋まで描く。
私達は祖先からずっとこんな風にして生きてきたんだと監督が言っているようだ。
そしてラスト、無慈悲なくらいの自然の力🌀を見せつけられる。
時は過ぎ また同じ営みが繰り返えされる。人類の長い営みを見ているようだ。
2023.07.02視聴307