まさなつ

とうもろこしの島のまさなつのレビュー・感想・評価

とうもろこしの島(2014年製作の映画)
4.0
人間が生きていくために絶対必要なもの=農耕と絶対に不要なもの=戦争が対比的に描かれる。

周りで銃声が聞こえる中、土を耕し種を蒔き育てる、生きていくための営みが静かに描かれるが、力強く胸に迫ってくる。

種を蒔いたとうもろこしが、人の背より高くなる頃、最も変化する年頃の少女もまた、女性へと成長していく、、その持て余したエネルギーとあやうさ、美しさも並行して描かれる。

これら生命の根源とも言えることは、紛争が起ころうと支配する国が変わろうと続く、、人間の愚かさの象徴たる紛争を全く無視するかのように、、。

「みかんの丘」と共通する部分も多いが、描き方は全く違う。両方観るのが良いです。
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