一作目は何が何だか分からないうちに終わった感があったが、キャラや設定が理解出来て観ると一作目よりも楽しめた作品。
ただ、三部作の二作目の宿命ともいえる中途半端な「続く」的な終わり方に不満は残る。
今作では地下牢からの脱出でどうにか盛り上げてはいるものの、悪役はそのままだし、車椅子女は出て行っちゃうし。２，３作と言うより全編、後編と言う感じだ。
小説の出来が良いのだと思うが、無情の生い立ちに絡めた謎解きと、殺人事件をうまく絡めて推理小説のような楽しみ方が出来るストーリーは見所だろう。
今作でのオチのパワー不足からくるモヤモヤをいかに最終章で発散させてくれるかで、今作の評価も変わる。スター・ウォーズのトリロジーがいい例だろう。
とりあえずストーリー的には一作目よりも上だった。
それにしてもビジュアル的なパクリが…蘇った悪役はどう見てもアキラだし、地下牢の橋はＸメンのマグニートか。
あ、それと大爆笑だったのが狼変身シーン。安物のモーフィングソフトで１分で作ったようなぐにゃって変わり方はいくらなんでも手抜きすぎ。
余談。
前作で「飛べるんなら車椅子いらないじゃん」ってつっこまれた無情ちゃん。
今作ではなんか長靴みたいなの履いて走り回ってたぞ。
いや、だったら最初から作ってやれよ鉄手！
