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ワイルド・スピード SKY MISSIONのhilockのレビュー・感想・評価

4.0
知らないうちに第7弾になっていたことも驚きだが、本作から『ソウ』のジェームス・ワンに変わったことも大きな変更点である。・・・というよりも、『3』から今まで監督してきたジャスティン・リンの負の遺産、『3 tokyo drift』を前作の『Euro mission』の最後に持ってくることで、ワイスピファンの憂いを帳消しにしたこと。また、その敵役を『トランスポーター』のジェイソン・ステーサムにしたことで、最強の敵役を配置することで新生ワイスピ第二章の幕開けとなった。
 アクションなど、いつも通りの迫力で、カースタントの真骨頂さえ見せつけるあたりは、チームワイスピ(ファスト ファミリーの方がいいのでしょうかね?)の心意気も感じる。しかし、アクション盛りだくさんと反するように、内容は平坦で前作と比べても大きな変化はない。これは続編もののサガともいえるが、過去6作品と比べたとき本作が輝いている点は、ワイスピの魅力、ファミリー的感覚であろう。本作品は製作中にポール・ウォーカーの事故死があり、制作の中止、続行という憂き目にあったが、かけがえのない出演者・スタッフたちの心意気が、エンディングに集約されたニクい演出になっており、私も感涙しそうになった。本作まで戦った名優を送り出す餞にも感じられる。
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